「D.A.〜DevilAngel」
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吐き気に襲われ、倒れてしまった私。
そこから後の記憶が…ない。 何故?
自問自答して…完全なる暗雲が私の心を支配する。

  
(1)もう一人の私

気付いたら、私の身体はこの意識を無視して行動していた。
「…この地は、きっと壊して見せる。」
何?何を言っているの? 私…これは私?!
「だが今の能力では…歯が立たない…。」
どこかへ飛び立つ音。…それからの意識はない。

−ピチャン、ピチャン−
どこからか水音がする。…そして冷たい。
身体を動かそうとするが、うまくいかない。
「目が、醒めたようだね…。」
「…アナタは…誰…?」
「私? 私はダラ。放浪の民だ。」
その女性…ダラという女性が私を見下ろしている。
どこか妖艶なそれでいて全てを知っているような…。
「とにかくここでいても仕方ないだろう?
 近くが家だからね、よかったらこないか?」
そう言われて私は苦しむ胸を抑えながら頷き、
彼女の家へと共にいくことになった。

ただひとつ「家」という響きに疑問を抱いたけれど…。
「まあね、家と言っても…仮テントみたいなモノ。
 だから本当の家じゃないってことはわかるよね。
 こうやって放浪の民をやっているんだからさ。」
彼女は勘付いたのか私のその疑問に答えてくれた。
そして喋っているうちに彼女の生活の場所についた。
気が利く彼女は疲れているだろう私に水と薬をくれた。
とても良く眠れる薬ときき、すぐに飲むと
…ゆっくりと眠りに堕ちていった。

ほんのこの出逢いが、全ての運命への序章だったのだ。
何も知らない私を巻き込んで全ては動き出す、闇の世界へと…。

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