「D.A.〜DevilAngel」
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<1>

デヴィル「私は闇に生きる天使。黒い羽根を持ち、天界を汚す」
特攻天使「お前は一体何者だ!悪魔なのか?」
デヴィル「私は天使の羽根を持つ悪魔。天界に舞い降りた一千切りの悪夢。」
特攻天使「天使というならば殺さぬが、悪魔だと言うならば、退治してくれよう!」
デヴィル「私が悪魔かなどと、聞いてあきれるわ。」
特攻天使「何?うわ〜!(一撃で殺されてしまう。)」
デヴィル「黒きは悪魔の証、羽根は天使の証。お前達は、どう判断する?」
特攻天使「くっ!て、天使の証を持つ悪魔よ、同士を殺す者は皆悪だ!」
デヴィル「そうか、ならば、殺してやる!」

ギレン「カイト、セフィル、キャス、シルヴィア。みんな集まったわね・・・ラディナ、報告を」
ラディナ「はい。天使が5名行方不明になっていた事件ですが、残念ながら、昨日(さくじつ)、サラの泉の前で殺されていました。」
カイト「殺されったって、どう言う事だ!?確か、昨日の知らせでは人間界にでも、降りたのだろうって!」
シルヴィア「そうですわ!昨日、知らせが回っていましたもの。」
キャス「そうよ!私も確かに、」
セフィル「情報操作したのね・・・」
カイト「何だって!?」
キャス「本当ですか?ギレン様!」
ラディナ「仕方がないのです。天界で死に人がでました。しかも、殺されたと有っては、人々を不安にさせてしまうだけです。」
シルヴィア「しかし、情報操作など・・・」
ギレン「今回のことは上からの命令・・・私達にはどうすることもできないの。」
セフィル「で、どんな殺され方をしたの?ただ、殺されただけじゃ、情報方操作なんて面倒なことはしないでしょう?」
ギレン「そうね。あなたの冷静な判断は素晴らしいわ、セフィル。(にこやかに笑っている)」
キャス「笑ってないで教えてください、ギレン様!!」
ギレン「今回の任務に限って、参加は自由よ。降りたければ、降りてちょうだい。でも、任務を聞いてしまえば、後戻りは出来ないわ。」
カイト「何だって?」
キャス「参加は自由だけど、任務を聞いてしまえば降りることは出来ない?」
シルヴィア「どう言うことですの?」
セフィル「ギレン様。それだけ、重要で、誰かまわず話せる任務ではないと言うことなの?」
ギレン「ええ・・・それでも、参加してくれる人は居るのかしら?」
キャス「私は、どんな任務でも参加するわ!」
カイト「中途半端に聞かされたら、参加するしかないでしょう。」
シルヴィア「私も、カイト様が参加するなら!」
セフィル「私も参加するわ。」
ギレン「ありがとう、これで決まりね。ラディナ、説明を。」
ラディナ「はい。まずは、殺された者は、特攻天使でした。殺傷からして。」
カイト「げ!?特攻天使が5人も殺されたのか?」
キャス「と、言うことは・・・」
シルヴィア「敵は、とっても強いんですわね!」
セフィル「話は最後まで聞いたら?」
カイト「あ、ごめん。ラディナ、続きを頼む。」
ラディナ「はい。殺傷からして、ナイフなどは一切使用されていませんでした。
     したがって、予測では有りますが、かなりの能力者であると思われます。」
シルヴィア「特攻天使を殺せるほどの能力ですのね・・・」
キャス「能力・・・まさか、悪魔じゃ!?」
カイト「上が、内密にするわけだ・・・」
ラディナ「その可能性も否定は出来ませんが、今回の事件はその可能性が低いと思われます。」
シルヴィア「どうしてですの?」
ギレン「目撃者がいるからよ。」
カイト「え?」
ギレン「目撃者がいるの。」
キャス「じゃあ、天使が天使を殺したのですか?」
ラディナ「目撃者が言うには、黒い羽根があったそうです。」
カイト「悪魔の翼じゃなくて、天使の黒い羽根?」
シルヴィア「黒い羽根・・・それは天使なのでしょうか?」
キャス「そんなの、見間違いじゃ・・・」
ラディナ「確かに見間違いの可能性もありますが・・・天使の羽根と悪魔の翼では間違う可能性は低いと考えられます。」
セフィル「その黒い羽根の犯人を探せば良いのね?」
ギレン「敵は、とても強いはず・・・あなた達には、今回の任務は少し荷が重いと思います。したがって、私も参加させてもらいます。」
カイト「了解!」
キャス「ギレン様が居れば心強いです。」
シルヴィア「少し恐いですが、頑張りますわ!」
セフィル「分かりました。」
(ドアの閉じる音)
ギレン「黒い天使・・・私達に試されたチャンスなのかもしれない・・・」
ラディナ「ギレン様、何時になく思いつめておられるようですね」
ギレン「もう、10年前の二の舞はさせないわ・・・」
ラディナ「はい」

<2>

(ドアを開く)
クリス「お帰り、セフィル」
セフィル「お父様、ただ今帰りました。」
クリス「昨日は、夜から何処に行っていたのだ?」
セフィル「え?さっきまで、ギレン様に任務の確認を・・・私、夜は部屋にいましたが・・・?」
クリス「そうか・・・」
セフィル「お父様・・・黒い羽根を持つ天使なんて存在するのかしら・・・」
クリス「黒い天使じゃと?」
セフィル「何か思い当たることがありますか?」
クリス「い、いや・・・黒い天使がどうしたのじゃ?」
セフィル「その口調では、黒い天使は存在していたと言うことですね」
クリス「・・・いや!黒い天使など知らん!」
セフィル「・・・そうですか・・・」
クリス「すまないが、ちょっと出かけてくるのでな。留守を頼むぞ。
セフィル「分かりました。いってらっしゃいませ」
(ドアのしまる音)
セフィル「それにしても、お父様の顔色・・・何か隠されているわね・・・
    ふう〜、新しい任務か・・・黒き羽根を持った天使・・・それは本当に天使なのかしら・・・」
セフィル「うっ・・・き、気分が・・・吐き・・そ・・う…」


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